いんちきのもよう

コント師関本佳史 告知とかおねおねした文

禁煙方法をもさく

 怖いもの知らずという言葉がある。怖いものしらずてのは、どちらかというと、恰好がいいような気がする。怖いものだらけ、よりも恰好がいいのは間違いがない。私は怖いものだらけだ。怖いものが大嫌いなのだ。怖いなあああ、てな状況が嫌いなので、極力目につかないように生きているつもりだが、そういうやつがコントします、いうて自分で告知をしてコントをしてるってはおかしい。極力目につかないようにいきているつもりなのだが、それにもましてコントがしたいのだろう。だろうな、きっと。

 なぜコントをするかというのを昨年考えていて、いったんの答えはでたのである。笑い声があると心地よいからであるのは当然なのだが、それと同時にコントをするということは精神衛生上よいからではなかろうか、なんてことも思った。

 精神衛生上、これはとても大事なことである。

 

 それをいいたかったわけではない。いいたかったのは、怖いものについてである。最近怖いものがある。それは二か月ほどずっとのどがじんわり痛いのである。のどがじんわり痛いのをほおっておくと大変なことになりますよ、とビートたけしさんが言っているではないか。大変なことってのは、大きく変なことである。大きく変になりたくない私は、病院に行った。

 医者はこういった。

「はああ、はああ、へえええええ、となんでしょうねえ」

 私の喉をみてこういったのだ。

「はああ、はああ、へえええええ、となんでしょうねえ」

ここまで正直な医者というのが存在していていいものなのかなんなのか、存在しているわけではあるのだが、医者になんでしょうねえと言われたらこちとっとなんでしょうねえ、である。

 確実に喉はいたい。我慢できる程度に痛い。のたうちまわるほどいたければ生活ができないからそうそうなのだが。

 喉がいたいと、病人な気がしてくる。かなり病人な気がしてくる。端的にいうとしんどいのだ。しかし熱を測ると、平熱。

 しんどいのに平熱。これはどうしたものだろうか。いっそ熱があれば、なんてことも思う。

 「はああ、はああ、へえええええ、となんでしょうねえ」

のお医者さんには過去インフルエンザの検査をしてもらったことがある。インフルエンザの検査がどのようなものかというと、普段目にする綿棒を細く長くしたようなものである。その細長綿棒を鼻の奥につっこむ。鼻の奥の液でインフルエンザが否かがわかるのだろう。

 「はああ、はああ、へえええええ、となんでしょうねえ」

の先生は

「はい、じゃあ、もうあきらめて」

 といって、綿棒を思いっきり入れてきた。何をどうあきらめるのかは知らないが、それはあきらめることのできる不快感ではなかった。思わず医者の手首を握るに至った。しかし医者はなれたもの。腕をつかむ私にこう言った。

「いや、そうじゃなくて」

この医者なかなかになかなかだ。で、何がいいたいかというとそんな思いをしたにものかかわらず、インフルエンザでないという結果が出たときは悲しい、ということである。そう、悲しいのだ。インフルエンザでなかったのならそれでいいのではあるが、そこまでやってインフルエンザではないとはどういったことだ、となるのだ。

 

 インフルエンザの綿棒に対する見解ではなく、今いいたいのは、喉が痛くてしんどいのだが、熱はないのだ。そして、あろうことか喉いたくてしんどいというのが、二か月だ。これは怖い。なにかあるのではなかろうか。怖いではないか。

 

 

 怖い。怖いではないか。

 この喉の痛みはどこからくるものだろうか。そりゃ喉だが、そういうことをいっているのではない。

 この喉の痛みへの措置として煙草を吸わないことにする。もともと煙草をすっていないなんてすかたんなことをいいたいのではない。私はわりに煙草を吸う。一日40本から60本吸っていた。

  でももう吸わない。だって今喉が痛いから。喉にいい煙草もある誰かが言っていが、たべてやせるクッキーなどないということをしっているのだよ。

 

 独演会までは禁煙し続けたいものだ。

 関本佳史独演会

「よんぱか」出演関本佳史

 コント8本

3月28日土曜日18時開場18時30分開演

大阪市西心斎橋2-8-33アメソンスクエアビル地下一階 

ライヴスペース「秘密基地」

前売り1000円 当日1500円

コメントいただければ前売り扱いとしますよって。