武術にバーコード
何か書くことがあるんじゃないか、とおもうのだが、なにもない。ないことはないのだろうが、なんだか書くということが、どうもなんとも、なんて気になったのだ。
独演会が終わった。
独演会を観に来てくれた方に感謝である。
独演会が終わって思ったことは、独演会なんだな、俺は、なんてことでなんだそれて感じだが、35歳のおっさんが一人で何か妙なことをしているってのを観てくれる人がいる。それ以上ないのかもしれない、とおもったのだ。
そりゃ、言いたいことはないわけじゃないが、だけど日和ったとかやなくて、もうフィクション以外はとりあえずいいか、なんて気になった。ネットラジオ、漢方おねおね放送局では、あれやこれやいってはいるが。
中崎タツヤはいつ衰えるだろうか。いつまでもくだらないことをかける人。きっと中崎はまれびとだ。
ふいに思い出す。中崎さんはよくそれを漫画にする。そうふいに思い出すんだ。
昔、本屋でアルバイトしていた頃。秘伝という古武術をあつかった月刊誌があった。
秘伝だ。
秘伝。秘伝が本屋で売られていふ。バーコードまでついて流通している。1000円以下で買える秘伝。
どんな秘伝や。
なんてことを神戸のダイエーの屋上駐車場で夕日を見てる時におもった。
なぜだろう。
記憶の喚起ふいにやってくる。
ここ最近はおねおねおねおね芝居の台本を書いている。昨年もこんなこといってたな。昨年書いたものは、結局上演していない。前はあてもなく書いたが、今書いてるものは、とりあえずあてがあって書いている。
あて。あてだよ。コントを17年やってきたが、あてがあったことがない。あてがないなら、勝手にするさと独演会。
今書いてる芝居はあてがある。それは多分けっこう幸福だ。